女性の12人に1人は乳がんに?どんな保険で備えたらいい?

(最終更新日:2020年03月19日)

乳がんは女性が最もかかりやすいがんです。
ここでは乳がんについて治療法など含めて詳しくみていきましょう。

女性の12人に1人は乳がんにかかる

女性が生涯でがんにかかる確率を部位別にみていきましょう。

 

女性が生涯でがんに罹患する確率

部位罹患率何人に1人か
全がん46%2人
乳房9%12人
大腸7%14人
6%18人
結腸5%19人
5%21人
子宮3%31人
直腸2%53人
肝臓2%50人
胆のう・胆管2%58人
膵臓2%45人
子宮体部2%58人
子宮頸部1%74人
卵巣1%87人
悪性リンパ腫1%70人
白血病0.70%142人
食道0.40%227人

(出典)がん情報サービス 2011年データ

 

全部位を合計すると女性が生涯でがんにかかる確率は46%で、約2人に1人ががんにかかることがわかります。
その中でも乳がんは部位別の罹患率が最も高く、約12人に1人がかかることがわかります。

 

乳がんは30代から急増

次に、年齢ごとの女性特有のがんの患者数をみてみましょう。
乳がんの患者数は30歳代以降急増していることがわかります。

女性特有の主ながんの年齢ごとの総患者数

(出典)厚生労働省 平成23年患者調査

 

乳がんの治療法

乳がんの治療法は主に下記の方法があります。
• 乳房切除術
乳房全体と周囲のリンパ節を切除する

 

• 乳房温存術
がんのできた周囲だけを切除し、患者さんの体の負担をなるべく軽減する方法。原則、比較的しこりの大きさが小さい早期がんが対象。

 

術後は転移することを避けるために、病状によって、抗がん剤やホルモン療法、放射線治療などが行われます。
その治療の内容によっては、薬による副作用により脱毛してしまうこともあります。
また、「乳房切除術」後に「乳房再建術(人口乳房の挿入など)」を行うこともあります。

 

このようなことから、乳がんは、女性にとって肉体的負担はもちろん、精神的にも非常に負担が大きい病気といえます。

 

乳がんの治療費用

乳がんの手術と一口にいっても、病状の進行度により手術内容および手術費用は変わってきます。
それに伴い、入院日数や手術内容によって費用はさまざまです。

 

例えば、乳がんの摘出手術費用は、一般的に約60万円~80万円かかるといわれます。
公的保険の適用分を3割とした場合、実際の自己負担金額は約18万円~24万円となります。

 

しかし、基本的に健康保険が適用される範囲の治療であれば高額療養費制度がありますので、一か月あたり9万円程度の負担(現役世代・一般の収入の場合)で済むと考えてよいでしょう。
初期の治療だけであれば預貯金などでカバーできるかもしれません。

 

しかし、再発を防ぐために長期に通院治療をする場合は費用が大きくなり、同時に収入の減少のリスクもあります。

 

乳がんにかかっても安心して治療するため、保険で備える

「がんは、お金との闘い」ともいえます。
お金の心配をしないでがん治療に専念するためには、保険でがんに備える、というのもひとつの方法です。
がんに備えるための保険の種類としては、医療保険、がん保険、三大疾病保険などがあります。

 

 

医療保険はどんな保険?

医療保険は病気やケガで治療を目的として入院をしたり、所定の手術を受けた場合などに給付金を受け取ることができる保険です。
公的な医療保障でまかなえない医療費の自己負担額に対して備えることができます。

 

 

がん保険はどんな保険?

がん保険の基本的な保障内容は、「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」です。
この3つの保障にオプションというかたちで各種の特約を付加することができます。

 

 

三大疾病(特定疾病)保険はどんな保険?

三大疾病(特定疾病)保険とは、生前給付保険とも呼ばれ、被保険者が下記の場合に保険金を受け取れる保険です。

  • 「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合
  • 死亡した場合
  • 高度障害状態になった場合

※保険金を受け取れるのはいずれかの事由に該当した1回限りです。

 

三大疾病(特定疾病)保険の保障のイメージ

死亡保険よりも保障の範囲が広いので一般的に保険料は死亡保険よりも割高になります。

「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合、生前に保険金を受け取れるので、治療費や治療後の生活費に充当することができます。

まとめると

・女性の12人に1人は乳がんにかかり、乳がんの患者数は30歳代以降急増しています。
・がんにかかった場合、長期にわたる通院治療等で費用が大きくなり、同時に収入の減少のリスクもあります。
・お金の心配をしないでがん治療に専念するためには、保険でがんに備えるのもひとつの方法です。

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