乳がんは予防・検診に加え保険で備えるのも大切

(最終更新日:2020年03月13日)

女性の12人に1人は乳がんにかかると言われ、乳がんの患者数は30歳代以降急増する傾向にあります。
乳がんの予防法について詳しくみていきましょう。

乳がんは自分で見つけられるがん

乳がんは、自分で見つけることができる可能性が高く、また、早期に発見すれば治る可能性もあります。
定期的にセルフチェックすることで、ふだんの乳房の状態がわかり、変化に気づきやすくなります。
セルフチェックは、毎月1回程度を目安に生理が終わった5日から7日くらいのタイミングがベストといわれています。
少しでも異常を見つけたら、すぐに医者で診察を受けるようにしましょう。

 

乳がん検診で早期発見

乳がん検診は以下の方法で受けることができます。

 

(1)全国健康保険協会の乳がん検診を受ける

会社員が対象の生活習慣病予防健診の追加項目として、乳がん検診行われています。
一般健診を受診する40歳以上の偶数年齢の女性で受診を希望する方が対象です。
追加料金がかかりますが、一般の病院で受けるよりは安価です。
※国民健康保険の自営業者や夫が会社員である専業主婦は対象外になってしまいます。

 

(2)自治体の乳がん検診を受ける

自治体によって検診の有無や内容、対象者が異なる場合がありますので確認が必要です。

 

(3)一般の病院で自己負担の検診を受ける

30代以降は乳がんのリスクが高まりますので、自主的に検診を受けることも大切です。

 

乳がん検診の種類

代表的な乳がん検診の種類をみていきましょう。

 

(1)乳房触診

視診ではわからない乳房の状態をチェックする検査です。
実際に指で触ってみて、乳房にしこりがないか、その大きさ、形状、硬さ、痛み、乳頭分泌、へこみやひきつれなど、乳房の状態がわかります。

 

(2)マンモグラフィー(乳房X線検査)

触診ではわからないような細かな乳腺の変化や、超音波では発見しにくいといわれる「しこりを作らない乳がん」などの発見に適している検査です。
乳がんにかかっていると、石灰巣の影が写真に写るので、腫瘍の有無、大きさや形、石灰化の有無がわかるといわれています。

 

(3)エコー検査(超音波検査)

乳腺用の超音波診断装置を用いて、良性の乳腺症やしこりのようなものから、乳がんまで早期に発見することができる検査です。
マンモグラフィーでは分かりにくいといわれる若い女性(乳腺が発達している女性)でも検査が有効といわれています。
X線とは違い、超音波を使用しているため、妊娠中の方でも安心して受けられるメリットもあります。

 

検査費用は病院によってまちまちですが、例えば上記の(1)~(3)をセットで行う乳がん検査の場合、料金は、3,150円程度から、設備の充実した女性専用のクリニックなどでは2万円台のところも見られます。

 

 

乳がんにかかっても安心して治療するため、保険で備える

「がんは、お金との闘い」ともいえます。
お金の心配をしないでがん治療に専念するためには、保険でがんに備える、というのもひとつの方法です。
がんに備えるための保険の種類としては、がん保険や医療保険、三大疾病保険などがあります。

 

 

医療保険はどんな保険?

医療保険は病気やケガで治療を目的として入院をしたり、所定の手術を受けた場合などに給付金を受け取ることができる保険です。
公的な医療保障でまかなえない医療費の自己負担額に対して備えることができます。

 

 

がん保険はどんな保険?

がん保険の基本的な保障内容は、「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」です。
この3つの保障にオプションというかたちで各種の特約を付加することができます。

 

 

三大疾病(特定疾病)保険はどんな保険?

三大疾病(特定疾病)保険とは、生前給付保険とも呼ばれ、被保険者が下記の場合に保険金を受け取れる保険です。

  • 「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合
  • 死亡した場合
  • 高度障害状態になった場合

※保険金を受け取れるのはいずれかの事由に該当した1回限りです。

 

三大疾病(特定疾病)保険の保障のイメージ

死亡保険よりも保障の範囲が広いので一般的に保険料は死亡保険よりも割高になります。

「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合、生前に保険金を受け取れるので、治療費や治療後の生活費に充当することができます。

まとめると

・乳がんは自分で発見できる病気です。定期的にセルフチェックを行いましょう。
・乳がん検診を受けて、早期発見できるようにしましょう。

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