がんによる収入減少のリスク<勤労者編>

がんの統計データ

がんによる収入減少のリスク<勤労者編>

(最終更新日:2017年10月12日)

がんにかかってしまった場合、心配なのは治療費だけではありません。
治療のために転職や退職を余儀なくされることもあり、収入が減ってしまうのも大きな心配になります。
ここでは、会社勤めの人のがんによる収入の減少についてみていきましょう。

がんにかかった人の約半数が「就労状況が変わった」

2012年の厚生労働省研究班による調査によると、勤労者(専業主婦・学生・無職を除く)のうち、がん罹患後「就労状況が変わった」人が53%いることがわかりました。

 

がん罹患後の勤務先での就労状況の変化 

(出典)厚生労働省 2012年 治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会 資料

 

「就労状況が変わった」人のうち3割が依願退職

また、がん罹患後「就労状況が変わった」人のうち、「依願退職」が30%、「転職」が17%、「解雇」が11%、「休職」7%、「希望していない異動」が6%となっています。

 

がん罹患後「就労状況が変わった」人の内訳

(出典)厚生労働省 2012年 治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会 資料

 

がん罹患後、約6割の人が「収入が減った」

次に「がん」罹患の前後での収入の変化をみていきましょう。

 

がん罹患による収入への影響

(出典)東京都福祉保健局 がん患者の就労等に関する調査結果(平成26年5月)

 

がん罹患後、「個人の収入が減った」という回答が56.8%もあったことからも、影響が大きいことがわかります。

 

「収入が減った」人のうち、「7割以下に減った」は62%

次にがん罹患前後での収入額がどれぐらい変わったのかみていきましょう。

 

がん罹患後の収入額(罹患前と比べて)

(出典)厚生労働省 2012年 治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会 資料

 

罹患前と比較して「5割以下に減ってしまった人」は33%、「7割以下に減ってしまった人」62%に上ることがわかります。

がんにかかった場合、治療費等の支出が増えるだけでなく、このような収入減少のリスクにも直面することになります。
がんによる収入減少は、がん患者さんにとって大きな問題と言えるでしょう

まとめると

・がんにかかった人の約半数は就労状況に何かしらの変化が起きています。そのうち、3割が依願退職をしています。
・がん罹患後、56.8%の人が「収入が減った」と答えており、がんにかかった場合の収入減少のリスクは、大きな問題と言えるでしょう。

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