がんの統計データ

がん治療の実態(入院/通院期間・医療費・収入への影響)とは?どの保険で備える?

(最終更新日:2021年01月05日)

がんの治療

がんの治療は「手術療法」「化学療法(くすり)」「放射線療法」の組み合わせで行われます。

手術だけ、くすりだけ、という場合は少なく、ほとんどのケースは複数の治療法を組み合わせて行われます。

 

 

 

がん治療は外来(通院)中心へと移行

がん治療における入院日数の推移と入院・外来の受療率

※入院受療率、外来受療率は人口10万人当たりの人数

(出典)厚生労働省「患者調査の概況(平成23年)」

 

以上のように、入院日数が1999年では40.1日であったのが、2011年には19.5日と大幅に短くなっています。

一方、外来受療率が入院受療率を上回っています。がんの「化学療法(くすり)」や「放射線療法」は外来(通院)で行われるためです。

 

 

 

長期にわたるがんの通院治療

がん治療は退院しても終わりでありません。

退院後も定期的な通院が必要な場合が多く、期間は長期になる傾向があります。

「化学療法(くすり)」の場合、週に1回~月1回のペースで約1年程度通院します。

「放射線療法」は一定期間毎日通院する必要があります。

 

個人差はありますが、以上のように、がんの治療は長期にわたる傾向があります。

その分、治療費もかさむことになります。

 

 

 

部位別がんの治療費の自己負担

部位別がんの入院日数と治療費の自己負担

がんの種類入院日数自己負担額(3割)
胃がん約19日292,518円
結腸がん約15日248,457円
直腸がん約19日336,489円
肺がん約14日227,571円
乳がん約13日229,449円

(出典)公益社団法人 全日本病院協会「疾病別の主な指標2013年」

 

がんは複数の治療を組み合わせて行うことが多いため、治療費が高額になりがちです。

「高額療養費制度」があるので、月間の治療費の自己負担額は一定額(9万円程度)以下に抑えることができます。

それでも抗がん剤や放射線治療のために長期の通院が必要な場合は費用がかさんできます。

 

 

 

公的医療保険適用外の費用に注意

また、下記の公的医療保険適用外の費用がかかることもあります。

・入院に関する日用品(パジャマなど)

・差額ベッド代

・先進医療の費用

・公的医療保険適用外の漢方薬やサプリメントを購入する費用

・入院や通院の交通費・宿泊費

・ウィッグ(かつら)

 

 

 

がんにかかると収入はどうなる?

がん患者の約3割が働き世代といわれています。働き世代のがん患者の多くは「働きたい」と望む一方で、治療のために休職・休業したり、退職や廃業をせざるを得ない人もいます。

仮に働き続けることができても、収入を維持できるでしょうか。

 

 

 

がん罹患による収入への影響

がん罹患による収入への影響

(出典)東京都福祉保健局 がん患者の就労等に関する調査結果(平成26年5月)

 

 

がん罹患後働き続けている人でも、半数以上の方が収入の減少に直面していることがわかります。

やはり、治療や副作用のために罹患前と同じようには働けない方が多いようです。

 

 

「収入が減った人」のがん罹患後の収入額

 

がん罹患後の収入額(罹患前と比べて)

(出典)厚生労働省 2012年 治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会 資料

 

がん罹患後「収入が減った人」の収入の減少幅は「5割以下に減ってしまった人」は33%、「7割以下に減ってしまった人」62%に上ることがわかります。

 

 

 

年収が7割以下になるということ

年収が7割以下になると、生活はどうなるでしょうか?年収400万の人であれば、年間120万円の減収になります。

そんな中、生活費は減ることはなく、治療費を払っていく必要があります。

がんの治療は数十日の入院で終わりではなく、退院後も5年~10年と通院による治療や検査が続きます。

不足する費用を保険で少しでも補うことができれば安心して生活することができ、治療にも専念できるでしょう。

 

 

 

がんにかかっても安心して治療するため、保険で備える

「がんは、お金との闘い」ともいえます。
お金の心配をしないでがん治療に専念するためには、保険でがんに備える、というのもひとつの方法です。
がんに備えるための保険の種類としては、医療保険、がん保険、三大疾病保険などがあります。

 

 

 

医療保険はどんな保険?

医療保険は病気やケガで治療を目的として入院をしたり、所定の手術を受けた場合などに給付金を受け取ることができる保険です。
公的な医療保障でまかなえない医療費の自己負担額に対して備えることができます。

医療保険とは?保障内容や特約について解説

 

 

 

がん保険はどんな保険?

がん保険の基本的な保障内容は、「がん診断給付金」「がん手術給付金」「がん入院給付金」「がん通院給付金」です。

この4つの保障にオプションというかたちで各種の特約を付加することができます。

がん保険の保障内容

 

がん保険ってどんな保険?

 

 

三大疾病(特定疾病)保険はどんな保険?

三大疾病(特定疾病)保険とは、生前給付保険とも呼ばれ、被保険者が下記の場合に保険金を受け取れる保険です。

  • 「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合
  • 死亡した場合
  • 高度障害状態になった場合

※保険金を受け取れるのはいずれかの事由に該当した1回限りです。

 

三大疾病(特定疾病)保険の保障のイメージ

死亡保険よりも保障の範囲が広いので一般的に保険料は死亡保険よりも割高になります。

「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合、生前に保険金を受け取れるので、治療費や治療後の生活費に充当することができます。

三大疾病(特定疾病)保険とは?

 

 

この記事の著者

實政 貴史
ファイナンシャルプランナー

2007年に株式会社F.L.Pに入社し、現在「保険相談サロンFLP」サイトのプロダクトマネージャーを務める。

ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、保険業界経験13年で得た知識と保険コンサルティングの経験を活かし、保険相談サロンFLPサイトの専属ライターとして、本サイトの1500本以上の記事を執筆。

併せて、保険相談サロンFLP YouTubeチャンネルにてファイナンシャルプランナーとして様々な保険情報の解説も行っている。

セミナー実績:毎日新聞ライフコンシェルジュ生活の窓口オンラインセミナー など多数

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