がん保険の選ぶ上での12のポイントを解説します。

(最終更新日:2019年12月18日)

がん保険は、生命保険会社だけでなく損害保険会社からも販売されていて、非常に多くの商品があります。
数多くあるがん保険の中から一つを選ぶのは大変です。
ここでは、がん保険を選ぶ上での12のポイントを見ていきましょう。

基本の保障について

保険期間

がん保険には、一定期間だけを保障する定期型と、一生涯の保障が得られる終身型があります。
定期型は、終身型に比べ同じ保障での保険料が安くなりますが、更新の度に保険料が上がっていきます。

 

診断給付金

診断給付金の金額はもちろんの事、診断給付金が支払われる回数と条件を確認しましょう。
初回のがん診断確定の際一度だけ給付されるものもあれば、初回のがん診断確定時に加え、一定期間経過後であれば転移や再発時にも給付されるものもあります。

 

入院給付金

がん保険の場合入院給付金は基本的に入院1日目から、日数無制限保障となっています。
入院給付金の日額を確認しましょう。

 

手術給付金

がん手術給付金の給付倍率を確認しましょう。
1回あたり10・20・40万円、というがん保険と、給付金の額を一律20倍(入院給付金日額が1万円の場合20万円)にしているがん保険とがあります。

 

定額払い型と実損てん補型

一般的ながん保険では、支払事由に該当した時、治療費がいくらであろうと基本的に契約した保障額が支払われます。(定額払い)。
損害保険会社の一部のがん保険では、支払事由に該当した時、契約で定めた保険金額を上限に、自由診療も含めた実際にかかった費用が支払われる(実損払い)商品があります。

 

オプションの保障について

通院特約

「入院しなくても通院をすれば給付金の対象となるか」「給付金の対象となる通院について、治療内容が限られているか」など、通院給付金の受け取り条件を確認しましょう。

 

先進医療特約

先進医療特約とは、がん治療のために先進医療を受けた場合に受け取ることができる特約です。
保障期間通算で1000万円や2000万円のような保障額の上限が設定されています。

 

その他の特約

その他、抗がん剤治療特約、保険料免除特約、在宅療養特約、退院特約など、様々な特約があります。
特約を付ければその分保険料が上がりますので、本当に必要かどうか吟味しましょう。

 

保険料について

保険料の払込期間

終身型のがん保険の場合、生涯保険料を支払い続ける終身払いタイプと、60歳や65歳などで保険料を支払い終える短期払いタイプがあります。
短期払いタイプは生涯の保障分を一定期間で支払うことになりますので、終身払いより1カ月あたりの保険料が高くなります。

 

払方

払方は「月払い」「半年払い」「年払い」「一時払い」などがあります。
保険料は、月払い>半年払い>年払い>一時払いという順で保険料が安くなります。

 

掛け捨て型/貯蓄型

解約した場合に解約返戻金のない掛け捨て型と、解約返戻金のある貯蓄型があります。
貯蓄型はその分保険料が高くなります。

 

その他

付帯サービス

セカンドオピニオンや医師や看護師による健康相談サービスを付帯しているがん保険があります。
保障や保険料で差がつかない場合、付帯サービスの有無や充実度で選ぶもの一つの方法です。

 

がん保険の選び方

がん保険を選ぶ上で大切な事は、「どの商品を選ぶか?」ではなく、「自分にとって必要な保障は何か?」ということです。
自分にとって必要な保障を知り、それに合った保険を選んでいきましょう。
その上で、上記の12のポイントに沿って「自分にはどういう保障があればいいのか?」を考えていきましょう。
時間がない場合や、難しくて理解できない場合はプロに相談するのも一つの方法です。

まとめると

・商品を選ぶ前に、「自分にとって必要な保障は何か」を考えて整理しましょう。
・12のポイントに沿って考えていきましょう。

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