がん保険を見直す時の4つのポイント

(最終更新日:2020年03月11日)

「がん保険に加入しているから、がんになっても安心」と思っていませんか?がん保険の保障内容は、がん治療の進歩に合わせて、次々とリニューアルしています。
ここではがん保険の見直しのポイントを紹介します。
現在がん保険に加入している方は加入中のがん保険の内容を確認してみましょう。

①診断給付金の金額と複数回受け取れるかどうか

治療方法(入院・通院・手術の有無)に左右されず、診断確定されたタイミングでにまとまった金額が受け取れる「がん診断給付金」はとても重要な保障です。
また、がん診断給付金は入院時の治療費だけではなく、退院後の通院費用や、がんによって減ってしまった収入の補てんにも使える等、自身の裁量で使い方を決められることが魅力でもあります。

診断給付金の金額

診断給付金は少なくとも100万円はあった方が安心です。
多いに越したことはないですが、その分保険料も上がりますので、バランスをみて検討しましょう。

 

複数回受け取れるかどうか

診断給付金の回数も要確認です。初めて診断確定したときの1度だけ受け取れるのものなのか、再発や転移をした場合も、複数回受け取れるものなのか、確認しましょう。
最近は複数回受け取れるタイプの商品も増えています。

 

②通院の保障はあるか

近年、医療技術の進歩などにより、がんの治療は入院日数が短くなり、通院による治療へとシフトしています。

がん平均入院日数の推移

(出典)厚生労働省 平成14年~平成23年「患者調査」

 

がん患者に占める外来患者の割合

(出典)厚生労働省 平成23年「患者調査」

 

その為、がん保険の主な保障である「がん入院給付金」から受取れる給付金額は減る傾向にあります。
通院の保障があるかどうか確認しましょう。

 

③先進医療の保障はあるか?

最近は、先進医療保障の特約を用意しているがん保険が増えてきています。
先進医療は健康保険が適用されず全額自己負担になりますので、陽子線治療や重粒子線治療といった高額な費用のかかる治療を受けるにあたって、とても心強い保障となります。
先進医療保障の特約は保険料が安価(月々100円程度)なこともあり、保険料の負担が大きくなければ付けておきたい保障といえます。

 

④付帯サービスはあるか

最近のがん保険には、健康相談やセカンドオピニオン、専門医紹介サービスなどのサービスが付帯されています。
がん患者専門のカウンセラーやがん治療に詳しい専門家に相談できます。
基本的に無料で受けられるので、万が一がんにかかった時に経済的な部分以外でも頼りになります
付帯サービスの有無や内容をみてがん保険を選ぶこともポイントのひとつでしょう。

 

今の保険を継続するという方法も

紹介したように、最新のがん保険は最新の医療事情に沿った内容になっているので昔のがん保険よりも魅力的に映ることが多いと思います。
ただ、見直しして新しいがん保険に加入する場合、現在の年齢で保険料が計算されるので、保険料はあがります。また、保障を手厚くすれば保険料が高くなります。
保障内容と保険料のバランスを考えて、今の保険を継続するのも一つの方法です。

まとめると

・診断給付金、通院保障、先進医療保障、付帯サービスといったポイントを確認して見直しを検討しましょう。
・保障内容と保険料のバランスを考えて、今の保険を継続するのも一つの方法です。

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