賠償責任保険とは?保険内容・保険種類を解説します。

(最終更新日:2020年09月14日)

賠償責任保険とはどのような保険なのでしょうか。
この記事では、賠償責任保険を種類別に詳しく解説します。

賠償責任保険とは

賠償責任保険とは、個人の日常生活や企業の業務上などで起こる偶然な事故(他人に身体の障害または財物の損壊を与えるなど)によって賠償責任を負った際に賠償金に弁護士の費用等、訴訟費用等を含め保険金が支払われる保険です。

ゴルファー保険などもこれにあたります。

 

賠償責任保険の種類

賠償責任保険は大きく分けると次の種類があります。

 

個人向け賠償責任保険

個人賠償責任保険、ゴルファー保険、テニス保険など

 

一般企業向け賠償責任保険

施設賠償責任保険、請負業者賠償責任保険、生産物賠償責任保険、受託者賠償責任保険など

 

専門職業人賠償責任保険

医師賠償責任保険、公認会計士賠償責任保険、建築家賠償責任保険、弁護士賠償責任保険、司法書士賠償責任保険、宅地建物取引士賠償責任補償制度など

 

個人賠償責任保険とはどんな保険?

個人賠償責任保険とは、賠償責任保険の中でも日常生活の中で第三者に対してケガをさせたり、人の物を破損させてしまった際の法律上の損害賠償義務をカバーする保険です。

現在、個人賠償責任保険という名称でこの保険のみを販売している保険会社は稀で、ほとんどが火災保険、自動車保険、自転車保険、傷害保険など個人を対象とした保険に特約として販売しています。

個人賠償責任特約は、上記の保険に加入していなければ付加できません。

 

個人賠償責任保険の対象ケース

日常生活で起こる個人賠償保険の対象ケースにはどのような事故やトラブルには下記のようなものが挙げられます。

  • 飼っているペットが他人に噛みついてケガをさせてしまった
  • 自転車で走行中、停めてあった車のぶつかり、車のボディに傷をつけてしまった
  • デパートでショッピング中、持っていた荷物が商品棚にあたり商品を壊してしまった
  • 子どもが野球をしていて他人の家の窓ガラスを割ってしまった
  • 集合住宅(マンションやアパートなど)で洗濯機が壊れて階下に水漏れしてしまった

見てわかるように、細かい例を加えるとキリがありません。

日常生活にも、多くのリスクが存在している事が見て取れます。

 

一般企業向け賠償責任保険とは?どんな種類がある?

一般企業向け賠償責任保険とは、その名の通り、企業の賠償リスクをカバーする保険で、経営上、業務上のトラブルが起き、賠償責任を問われた際に保険金が給付される保険です。

一般企業向け賠償責任保険には、業種や職種によって異なるリスクをカバーする為、多様な種類があります。

施設賠償責任保険(補償)

「施設の管理」や「仕事の遂行」に伴う対人・対物事故に対応する保険種類で、ほとんどの業種に共通のリスクを補償するもので、必要性の高い保険です。
遊園地で火災の際、スタッフの誘導ミスにより観客にケガを負わせた、喫茶店でホールスタッフがお客様にホットティーをこぼして火傷を負わせた等、第三者に対して負担する法律上の賠償責任を補償します。

 

請負業者賠償責任保険(補償)

建設工事などの請負工事や警備・清掃・荷役などの請負作業を請け負った業者が、偶然な事故により「工事・作業等の遂行中」に他人のケガをさせたり、他人の物を壊したりして賠償責任リスクに対応する保険種類で、工事・作業等の遂行中に発生した対人・対物事故のほか、工事・作業等を行うために管理している資材置場等の施設の欠陥や管理の不備による対人・対物事故にかかる賠償リスクも補償します。

また、保険会社によって、施設賠償責任保険(補償)に請負業者賠償責任の補償を含めている保険もあります。

 

生産物賠償責任保険(補償)

製品・商品のPL事故や業務の結果が要因となり発生した対人・対物事故に備える保険種類で、補修工事を行った看板が落下した際に歩行している第三者を直撃した、食中毒事故等、他人の生命や身体を害したり、他人の財物を損壊(滅失、破損、汚損もしくは紛失すること、または盗取されることなど)した際に第三者に対して負担する法律上の賠償責任を補償します。

 

受託者賠償責任保険(補償)

他人から預かった物をキズつけたり、紛失して返せなくなったりして、預けた人に元の状態では返還できなくなった場合に、受託物について正当な権利を有する者に対しての賠償責任をカバーする保険です。

受託者賠償責任保険に加入できる業者は限られていて、対象の業者以外は契約することができません。

自動車管理者向けの自動車管理者賠償責任保険や、自動車航送船運航者向けの自動車航送船賠償責任保険が用意されてます。

 

専門職業人賠償責任保険

弁護士、公認会計士や医師、看護師といった専門職業資格を持つ人やLPガス販売事業者など専門的事業を営む者を対象とする賠償責任保険です。

業務を遂行する上で他人の身体や財物に損害を与えた際の賠償責任を補償します。

専門職業人賠償責任保険は、資格や業務の特性に応じて種類が多く、主に職業別の団体保険制度で運営されています。

 

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