女性疾病特約とは?内容と対象になる病気などを解説します。

(最終更新日:2019年12月18日)

最近の医療保険には、「女性疾病特約」の保障が付いている保険が多くなっています。
女性疾病特約の内容とともに、女性特有の病気とは何かをみていきましょう。

女性疾病特約とは

乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気で入院した場合、入院給付金が上乗せされる特約です。
入院給付金だけではなく、手術給付金や乳房再建費用などを給付対象としている場合もあります。

 

女性特有の病気とは

女性特有の病気とは、乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症、妊娠・分娩および産褥※の合併症など、子宮や乳房および妊娠・出産等に関連する病気が挙げられます。

 

※産褥(さんじょく)とは、妊娠及び分娩を原因として発生した生殖器及び全身の変化が、妊娠前の状態に戻るまでの期間のことをいいます。
一般に産後6週間から8週間といわれています。

 

(代表的なものを下記の表でみていきましょう。

主な女性特有の病気

傷病名 主な症状や特徴
子宮内膜症 本来は子宮の内側にある子宮内膜が卵巣や腹膜などに入り込んでしまう病気です。月経期に剥離・出血するも体外に出ることができず、激しい痛みを伴うことがあります。
子宮筋腫 子宮にできる腫瘍です。特に症状として表れないことが多いものの、不妊や流産の原因になることもあります。
子宮頸がん 子宮頸部(子宮の入口付近)にできるがんです。自覚症状がほとんどなく、進行すると子宮摘出に至ることもあります。
子宮体がん 子宮体部(胎児を育てる場所)にできるがんです。
卵巣がん 卵巣にできるがんです。下腹部の痛みや圧迫感を伴い、茎捻転や破裂の恐れもあります。
卵巣のう腫 卵巣に液体や脂肪が溜まる病気です。初期状態に目立った痛みはないものの、肥大してくると腹痛、湯痛、頻尿、便秘などの症状が出ます。最終的には茎捻転を起こす恐れもあります。
乳がん 乳腺にできるがんです。胃、肺、大腸がんと共に高い死亡率で知られています。
帝王切開 腹部と子宮を切断して外科的に胎児を取り出す方法です。近年、帝王切開による出産が増えています。
異常分娩 通常の経過をたどらない分娩の総称です。母体や胎児が傷ついてしまう可能性のある分娩はすべて異常分娩と呼ばれますが、結果的に無事に出産できれば正常分娩として取り扱われます。

 

保険会社によっては、女性疾病特約において上記の女性特有の病気以外にも、バセドウ病、慢性関節リウマチ、下肢静脈瘤、胆石症、腎結石・尿管結石等、女性に多いとされる病気についても保障されるものもあります。

まとめると

・女性疾病特約とは乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気を保障する特約です。
・女性特有の病気にはどのようなものがあるか、理解しておきましょう。

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