医療保険の見直し方。最近の医療保険の傾向と併せて説明します。

(最終更新日:2019年12月18日)

医療保険は保険商品の中でも競争が激しく、各保険会社から新商品が続々登場しています。新たな保障が開発されたり、保険料が安くなったりと、新しい医療保険に加入し直すほうがよいこともあります。医療保険の見直しはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

次々に新しい商品が発売される

医療保険は新しい商品が続々登場してきています。その結果、ひと昔前の医療保険と今の医療保険では保障内容にかなり違いがでてきています。場合によっては加入している保険を継続していくよりも、新たな保険に入り直す方が望ましいケースも出てきています。

最近の医療保険の傾向

日帰り入院から保障

今までは「5日目から保障(4日間免責)」や、10日以上の入院に限り1日目から支払うというタイプが主流でしたが、近年の入院短期化に伴い、日帰り入院から保障するタイプが増えてきています。

 

通院保障の充実

入院が短期化している現状を受け、通院による治療を保障する医療保険が増えています。多くは入院後の通院を保障するものですが、入院前の通院を保障する商品もあります。

 

対象手術の拡大

従来は給付対象の手術の範囲が、保険会社の約款所定の「88種類」が主流でした。最近は健康保険適用範囲内の「約1,000種類の手術」に対応している商品も増えています。
※88種類は88分類という意味ですので、1,000種類の手術に比べ極端に数が少ないという意味ではありません。

 

生活習慣病の保障強化

特定の疾病の場合のみ、限度日数が延長され入院給付金が支給されます。例えば、「七大生活習慣病を原因とする入院をした時は、主契約で60日としていた限度日数を120日へ延長する」という内容です。最近は七大生活習慣病を原因とする入院の場合は限度日数無制限といった特約もあります。

 

先進医療の保障

厚生労働大臣が認める先進医療を受けた場合、治療の内容に応じた給付金が支給されます。

 

乳房再建費用の保障

女性特有の保障として、乳がんなどで乳房を切除してしまった時に、乳房の形状等を再建するための手術費用を保障対象にしている保険もあります。

 

各種付帯サービス

一部の医療保険には加入者向けに健康相談やセカンドオピニオン、専門医紹介などのサポートサービスが付帯されています。具合が悪くなった時や体に異変が生じた時などには対応方法について気軽に専門家に相談できます。

 

医療保障は定期的にメンテナンスが必要

このように、時代の流れとともに医療事情や商品の機能が変化していきますので、定期的に医療保険を見直すことは重要です。
ただし、医療保険を見直すときは注意点もあります。新たに医療保険に加入するには健康状態の告知が必要になります。直近で何らかの入院や手術をしていたり、健康診断で異常を指摘されていたりすると加入できなかったり、条件がついてしまう可能性もあります。
新たな医療保険に入り直す場合、あくまで新しい保障の確保が確認できてから今までの保険を解約するようにして下さい。

まとめると

・医療保険は次々に新しい商品が発売されています。場合によっては加入している保険を継続していくよりも、新たな保険に入り直す方が望ましいケースも出てきています。
・新たに医療保険に加入するには健康状態の告知が必要になります。

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