長い老後生活、老後生活資金は足りる?どのくらいの人が働くの?

(最終更新日:2019年12月18日)

「老後」と聞いてどんなイメージを持ちますか?退職して悠々自適な生活を送りたいと思っている方も多いと思います。
実は、平均寿命が伸び続けている日本において老後は20年以上もの長い期間となり、働きながら老後生活を送るという人が増えています。
また、高齢者無職世帯においては毎月の支出が収入を上回る「赤字」状態となっており、老後も働くことが非常に重要になってきています。

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平均寿命は右肩上がりで伸びている

下記のグラフは内閣府が公開している平均寿命の推移と今後の予測です。2050年には女性の平均寿命が90歳を超えると見込まれており、まさに「人生100年時代」が目前に迫っていると言えるでしょう。

 

平均寿命

男性:84.19歳

女性:90.93歳

 

平均寿命の推移と将来推計

(出典)1950年及び2011年 厚生労働省「簡易生命表」

1960年から2010年 厚生労働省「完全生命表」

2020年以降 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」

 

一般的に65歳で定年退職を迎えるとすると、それから約20年の老後生活が待っていることになります。

 

 

5世帯に1世帯は高齢者世帯

高齢者世帯とは65歳以上の人のみで構成するか、これに18歳未満の未婚の人が加わった世帯をいいます。

下記のグラフは高齢者世帯数と高齢者世帯の割合をまとめたものです。

平成25年では高齢者世帯数は1,161万世帯、割合では23.2%に上っており、実に5世帯に1世帯が高齢者世帯となっています。

 

高齢者世帯数の推移

(出典)厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査の概況」

 

 

働く高齢者も増えている

寿命が伸び、高齢者世帯が増えるにしたがって、働く高齢者も増えています。

65歳以上の有業者(個人、または自家営業の場合は家族の収入を得ることを目的に仕事をしている者)の割合は男性で49.0%、女性で29.8%となっています。

「65歳で定年退職してあとは悠々自適に暮らす」という生活を送るひとばかりではないようです。

 

高年齢者の有業者の割合

男性 女性
60~64歳 72.7% 47.3%
65~69歳 49.0% 29.8%

(出典)総務省「平成24年 就業構造基本調査」

 

 

老後の生活費は足りるの?

老後の生活費に対する公的な保障として年金制度(国民年金・厚生年金等)があります。

では、年金だけで老後の生活費は足りるのでしょうか?

 

総務省「平成28年度 家計調査年報」によると、高齢者無職世帯においての月額の平均収入額が212,241円に対し、平均支出が263,315円となっています。

公的年金などの収入がありながらも、実に毎月5万円以上の赤字になっており、毎月貯蓄を取り崩して生活していることを意味します。

(出典)総務省「平成28年度 家計調査年報 夫婦高齢者無職世帯」

 

このようなデータからも、老後生活においても働いて収入を得ることは非常に重要ということがわかります。

また、若いうちから老後生活に向け、計画的に積み立てをしていく必要があります。方法としては預貯金や投資、個人年金保険などの方法があります。

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