ゆとりある老後の生活費は月35万円!65歳時点で4,100万円が必要
(最終更新日:2024年03月15日)
年金受給が開始される65歳以降、20年を超える老後生活が始まります。
実は、多くの方が貯蓄を切り崩しながら老後生活を送っていることをご存知ですか?
ここでは、ゆとりある老後生活の生活費がいくら位なのか?
いくらの資金を準備しておく必要があるのか、詳しくご紹介します。
目次
老後生活は長い
厚生労働省によると、65歳時点での日本人の平均余命は下記の通りとなっています。
男性:84.7歳
女性:89.5歳
(出典)厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況」
一般的に年金受給がはじまる65歳から、実に男性で約20年、女性で約25年もの長い人生が残っていることになります。
ゆとりある老後のために必要な生活費は平均35万円/月
生命保険文化センターの調査によると、ゆとりある老後のために必要な生活費は下記の通りで、平均は35万円/月となっています。
ゆとりある老後のために必要な生活費
世帯年収 | ゆとりある老後のために 必要と思われる日常生活費 |
---|---|
300万円未満 | 32.3万円 |
300~500万円未満 | 33.8万円 |
500~700万円未満 | 35.3万円 |
700~1,000万円未満 | 35.8万円 |
1,000万円以上 | 40.5万円 |
全体 | 34.9万円 |
(出典)生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」
高齢者無職世帯の月額の平均収入額は212,241円
総務省「平成28年度 家計調査年報」によると、高齢者無職世帯においての月額の平均収入額は212,241円となっています。そのうち194,649円が社会保障給付(公的年金等)という状況です。
(出典)総務省「平成28年度 家計調査年報 夫婦高齢者無職世帯」
「ゆとりある老後生活」は、貯蓄を切り崩す生活
「ゆとりある老後生活」に必要な生活費は平均35万円/月ということでした、一方、高齢者無職世帯においての月額の平均収入額は212,241円ですから、この場合、「ゆとりある老後生活」を送るには毎月15万円以上を貯蓄から切り崩す必要があるということです。
「ゆとりある老後生活」のために必要な資金の目安は4,100万円
ではどのくらいの貯蓄をしておく必要があるのでしょうか?
上記の例で、65歳の公的年金受給開始時に準備が必要な生活資金を試算してみましょう。
65歳以降の老後生活の期間を65歳日本人の平均余命から考えて、仮に25年とすると
(支出額349,000円-収入額212,241円)×12か月×25年=41,027,700円
となり、約4,100万円の資金を65歳の公的年金受給開始時に準備しておくことが必要ということになります。
専門家に相談を
上記の試算はあくまで一例であり、各家庭の収入額や支出額、入院や介護の有無によって必要な貯蓄額は異なります。
安心して老後生活を送るためには、資金計画を専門家に相談しておくのもひとつの方法です。
保険相談サロンFLPでは、ファイナンシャルプランナーによる老後生活資金についてのシミュレーションを無料で行っております。