緩和型終身保険(引受基準緩和型終身保険)のメリットとデメリット

(最終更新日:2019年12月18日)

病気をしたことのある人でも加入しやすい、緩和型終身保険の特徴をみていきましょう。

緩和型終身保険とは?

緩和型終身保険は、正式には「引受基準緩和型終身保険」と言います。

健康状態の告知内容を限定することで、持病や過去に病気をしたことのある人でも加入しやすくした終身保険です。

「過去に病気になってしまった」など健康上の理由で一般の終身保険に加入できない人が加入できる可能性があります。

 

 

 

緩和型終身保険の保険料は割高

緩和型終身保険は、告知項目を限定し、引受基準を緩和しています。

このため、保険料は一般の終身保険に比べて割高になります。

 

 

 

緩和型終身保険の保険期間

緩和型終身保険の保障は、被保険者が生存していて保険を解約しない限り、一生涯続きます。

 

 

 

緩和型終身保険は貯蓄性がある

緩和型終身保険は貯蓄性があります。解約すると、解約返戻金が戻ってくる積立型の保険です。

ただ、一般の終身保険に比べ、解約返戻率は低い傾向にあります。

※解約返戻金の金額は契約時期や契約内容等によって異なります。

 

 

緩和型終身保険のメリット

持病や過去に病気をしたことのある人でも加入しやすい

健康状態の告知内容を限定してあるので、健康上の理由で一般の終身保険に加入できない人が加入できる可能性があります。

 

保険金が必ず受け取れる

終身保険ですので、解約しない限り、保険金をいつか必ず受け取れるというメリットがあります。

定期保険や収入保障保険の場合は保険期間中に支払事由(死亡・高度障害)にならなければ保険金を受け取ることができません。

また、掛け捨てなので払い込んだ保険料は戻ってきません。

 

保険料が上がらない

緩和型終身保険は保険料が上がりません。

一方、定期保険は更新の際、保障内容を変えないで更新すると保険料が上がります。

 

 

緩和型終身保険のデメリット

通常の終身保険に比べ、保険料が高い

持病や過去に病気をしたことのある人でも加入しやすい分、通常の終身保険よりも保険料が高くなります。

 

定期保険に比べ、保険料が高い

保険期間が一生涯で、貯蓄性もあるため、定期保険に比べると保険料が高くなります。

数千万円など大きな保障を準備するのには不向きです。

 

早期解約の場合「元本割れ」になってしまう

緩和型終身保険は、早期解約の場合、元本割れを起こすリスクがあります。

具体的には、払込期間満了前の解約の場合、解約払戻金の返戻率が低いので、基本的には解約返戻金額は支払保険料総額を下回ってしまいます。

 

 

 

緩和型終身保険のポイント

・保障が一生涯

・加入しやすい分、保険料は割高

記事カテゴリ一覧