医療保険は子どもにも必要?公的な助成制度と併せて説明しています。

(最終更新日:2019年12月18日)

子どもが生まれると、教育資金を貯めるために学資保険に加入される方が多いです。
しかし、子どもの医療保険を検討される方はあまり多くありません。
それは公的な子ども医療費の助成制度があるからです。
医療費の助成制度があれば医療保険は必要ないのでしょうか。

子ども医療費助成制度

子ども医療費助成制度とは、子どもの入院・通院にかかる医療費が無料になる制度です。
各自治体によって子どもの対象年齢にバラつきがあります。
例えば、「小学校就学まで」「小学3年生まで」「中学3年生まで」という形です。
詳しくはお住まいの自治体に確認するとよいでしょう。

 

しかし、本当にこの助成だけで安心して大丈夫なのでしょうか?
子どもが入院した場合、子ども医療費助成制度ではカバーできない出費を伴うこともあります。

医療費助成ではカバーできない出費

看病による親の欠勤

お子様が入院となると親がつきっきりで看病しなければならないケースがあります。
夜間もつきっきりで一睡もできずにダウンしかけたという話はよく耳にします。
ほとんどの場合、看病するのは母親ですが、パートでは有給休暇がない場合もあります。
特に共働きやシングルマザーの場合、欠勤が収入減に繋がるケースがあります。

 

助成対象外の差額ベッド代や食事代

個室での入院を希望する場合や大部屋が空いてない場合、感染する恐れのある病気の場合、
個室に入ることになります。
良心的な病院は自己都合でない個室の差額ベッド代は請求しない所もありますが、
請求されることもあるようです。
また、入院中の食事代なども助成対象外になります。

 

入院していない兄弟、姉妹の託児代

子どもは保菌者とみなされて、兄弟、姉妹を連れて行っても面会できない病院もあります。
そのため、保育園や幼稚園に通っている兄弟・姉妹の延長保育などが必要になります。
小学校に通っているお子様でも学童保育などに預けると安心です。

 

医療保険の検討を

幼児のうちに終身医療保険に加入しておくと保険料も安く済みます。
将来、お子様が独立された後に、ご両親もしくはおじいちゃん、おばあちゃんからの プレゼントとして引き継がれるケースもあります。
このように助成対象外の費用を補填する意味で、少額でも医療保険に加入しておくと安心です。

この記事の著者

實政 貴史プロフィール画像
實政 貴史
ファイナンシャルプランナー

筑波大学卒。大手保険代理店にて生命保険・損害保険に関する相談業務を行う。2007年に株式会社F.L.Pに入社。
ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、15年以上の保険業界経験で得た知識を活かし、保険相談サロンFLPサイトの記事を執筆、保険相談サロンFLP YouTubeチャンネルにて様々な保険情報の解説、毎日新聞ライフコンシェルジュ生活の窓口などでセミナーも行う。

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