様々な保険(生命保険)

逓減定期保険とはどんな保険?メリット・デメリットを解説!

(最終更新日:2021年07月30日)

逓減定期保険の特徴とは?

逓減定期保険には、

・死亡時に保険金を受け取れる、定期保険の一種

・保険金額(保障)が毎年だんだん減っていく

・終身保険や定期保険に比べ、割安な保険料で死亡保障を確保できる

・保険期間は契約時に定めた一定の期間

・解約返戻金はない、あってもわずか。いわゆる「掛捨て」

・喫煙状況や健康状態によって保険料が安くなる場合がある

という特徴があります。

次に主な特徴を詳しく見ていきましょう。

 

 

逓減定期保険は、保障がだんだん減っていく

「逓減(ていげん)」は「次第に減る」という意味ですが、逓減定期保険の大きな特徴は、期間経過に伴って毎年、保障額がだんだん減っていくという点です。

契約して間もなく万一のことが起こった場合、保険金額が大きく、 残存期間が少なくなって万一のことが起こった場合、保険金額が小さいとうことです。

 

逓減定期保険の保障のイメージ

逓減定期保険

 

保障の減り方

保険金額は、設定した保険金額から例えば、年3%・年4%などの決まった割合で減っていきます。

保険金額の下がり方については

  • 加入後、何年たってから下がり始めるか?
  • 何年ごとに、何%ずつ下がるか?
  • いくらまで下がるか?

などによって、いろいろなタイプがあります。

 

 

保障が減るのは実は合理的

保障が減ると聞くと不安になるかもしれませんが、実はこれは合理的なのです。

例えば世帯主が死亡した場合、残された家族にとって必要となる保障額は、現在よりも1年後、5年後、10年後と時が経つにつれて少なくなります。

最もわかりやすいのが、子育て世代の遺族の生活費(+教育費)です。

下記の図の通り、期間が経過すれば、教育費が必要な期間が短くなり、万が一の際に必要な遺族の生活費(+教育費)が減っていきます。

必要保障額

逓減定期保険は、その必要保障額の減少に合わせた保険と言えます。

 

 

 

逓減定期保険は、保障が減るので保険料が割安(定期保険との保険料比較)

逓減定期保険は、保障が一定で減ることのない定期保険に比べると、保険料が安くなります。

 

35歳の男性が、こどもが大学を卒業するまでの間の死亡保障として、下記の保険に加入した場合を比較してみます。

<加入例>

・保険期間25年、保険金額6,000万円の定期保険

月払保険料:13,090円

保険料総額:3,927,000円

 

・保険期間25年、保険金額6,000万円の逓減定期保険(21年目以降の保険金額は1,200万円)

月払保険料:6,660円

保険料総額:1,998,000円

 

定期保険の場合

通常の定期保険の場合、保険金額が一定ですので、被保険者が亡くなる、もしくは高度障害状態になった場合、保険期間中であればいつでも同じ金額の保険金を受け取ることができます。

定期保険

 

逓減定期保険の場合

逓減定期保険の場合、保険期間の経過共に受け取れる死亡保険金額が減っていきますので、保険会社が将来的に支払う保険金額が定期保険よりも少なくなるため、定期保険よりも保険料が安くなります。

逓減定期保険

つまり、割安な保険料で必要な保障を確保することができる、合理的な生命保険と言えます。

 

 

逓減定期保険は定期保険に比べ保険料が安い

保険料を比べると、25年間で逓減定期保険は総額1,998,000円支払うことになります。

一方で定期保険は3,927,000円支払うことになり、逓減定期保険の方が約200万円も保険料が安いことがわかります。

これは、逓減定期保険の保障がだんだん減っていくため、その分保険料が安くなっているためです。

 

 

逓減定期保険と定期保険どちらが良い?

遺族の生活費保障という観点であれば、逓減定期保険の方がおすすめです。

それは期間の経過と共に減っていく必要な保障額に合わせて合理的な保障を備えることができるからです。

例えば、逓減定期保険の保険金額は保険期間終了間際には1,200万円になりますが、既にこどもが独立間際ということを踏まえると大きな保障(この例であれば6,000万の保障)は不要です。

 

 

 

逓減定期保険は保険期間を決められる

逓減定期保険は定期保険の一種です。定期保険は文字通り、「期間が定められた」保険です。終身の保険ではありません。

期間の決め方には「歳満了」と「年満了」の2つがあります。

 

歳満了

歳満了とは、「60歳まで」というように、被保険者の「年齢」で保険期間(保障期間)をきめます。

 

年満了

「20年」、「30年」というように「年数」で保険期間を決めます。

 

このように、被保険者の年齢や任意の年数で保険期間を設定できるため、例えば、子どもの大学卒業にタイミングを合わせる、といった保険期間設定での加入が可能になります。

 

 

 

逓減定期保険には解約返戻金がない

逓減定期保険は、いわゆる「保険料が掛捨て」の保険で、基本的に解約返戻金はありません。

保険期間の途中であれば少額の解約返戻金がある場合もありますが、あってもわずかな金額となります。

その分、積立型の保険に比べると保険料が安くなります。

 

 

 

逓減定期保険は、タバコを吸わないひとや健康状態が良い人は保険料が安くなる場合がある

逓減定期保険は、保険料の割引が適用される場合があります。(保険会社、保険商品によって基準が異なります)

健康体割引

健康状態、身体状態(BMI値など)がよい場合に適用されます。

 

非喫煙割引

煙草を吸っていない場合に適用されます。

一定の健康状態の基準を満たす必要がある場合が多いです。

 

一言でいうと、死亡リスクが低い人には安い保険料で加入ができるというものです。

 

 

 

【まとめ】逓減定期保険のメリット・デメリット

逓減定期保険のメリット

・年々減っていく必要保障額に合わせて、合理的に保障を準備できる

・積立型の終身保険に比べ保険料が安い

・「保険金額が一定の定期保険」に比べても保険料が安い

 

逓減定期保険のデメリット

・いわゆる「保険料が掛捨て」の保険で、基本的に解約返戻金がない

 

逓減定期保険は、ライフプランにあった経済的リスクを、効率よく、割安な保険料でカバーするのに適しています。

例えば「子供が生まれてから独立するまでの教育費」や「夫が万一の場合、妻が自分自身の年金をもらえるまでの生活費」など、期間が決まったリスクに対して、効率的に備えられる保険です。

この記事の著者

實政 貴史
ファイナンシャルプランナー

2007年に株式会社F.L.Pに入社。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、保険業界経験13年で得た知識を活かし、保険相談サロンFLPサイトの1500本以上の記事を執筆。併せて、保険相談サロンFLP YouTubeチャンネルにて様々な保険情報の解説、毎日新聞ライフコンシェルジュ生活の窓口オンラインセミナーなどでセミナーも行う。

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