医療保険の実損型と日額型とは?違いを詳しく解説します。

(最終更新日:2019年12月18日)

医療保険は給付金の受け取り方によって、実損補償型と日額型に分かれるのですが、実損補償型と日額型はどういったものなのか、
またそれぞれの違いや仕組みについてみていきましょう。

実損補償型医療保険とは?

実損補償型の医療保険は、文字通り実際にかかった費用をすべて支払ってくれる保険です。
ただし、支払いの上限額が契約内容によって設けられているものもあります。

 

日額型の医療保険とは?

日額型の医療保険は、あらかじめ決められたときに設定された金額が支払われる保険です。

一般的に、損害保険会社が取り扱っている商品は実損補償型で、生命保険会社が取り扱っている商品は日額型です。

 

実損補償型と日額型の違い

では、実損補償型と日額型の違いを例で説明します。
実損補償型は、差額ベッド代が高額でも健康保険適用外の治療を受けた場合でも、
払った金額が補償されるので自己負担分はゼロという事になります。
一方、私達に馴染み深い日額型の医療保険は、一般的に入院1日あたり○○円、通院1日あたり○○円と 「あらかじめ設定した金額×入院日数」が受け取れます。
例えば、差額ベッド代が1日1万5千円かかる病院に入院した場合、日額1万円の設定でしたら、
5千円は自己負担しなくてはなりません。
また、手術を受けた場合は、日額に対して10倍~40倍等の給付金が受け取れます。

実損補償型は、日額型に対して補償内容が手厚いといえるでしょう。

 

実損補償型と日額型の保険料のしくみ

実損補償型は、保険期間が5年や10年更新といった「定期型」のみになります。
この定期型のデメリットは保険期間を更新する際に保険料が上がって行く点です。
若い時には比較的安い保険料だとしても、高齢になると加入時の倍以上の金額になってしまうケースも少なくありません。
定年後の収入がなくなった後も高額な保険料を支払い続けることが負担になってしまう可能性が懸念されます。
一方、日額型は保険料が加入時から上がらず、保証も一生涯続く「終身型」があります。
病気になるリスクは歳をとる程高くなりますが、終身型なら定年までに支払いを終えてその後一生涯続く保障を持つ事が出来ます。

 

まとめ

それぞれの特徴から、健康保険適用外の治療でもしっかりした治療を受けたい、入院中も個室でプライベートは守りたい、 という方は実損補償型が向いているかもしれません。
また、多少の自己負担分はあっても老後まで確実に保障をもちたいという方は日額型が向いているかもしれません。
それぞれの特徴を理解し、「自分は何が一番重要か?」で選んでみるといいですね。

 

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