少額短期保険の特徴とは?生命保険とどう違うの?

(最終更新日:2019年12月18日)

少額短期保険とはどのような保険で、生命保険とはどのように違うのかをみていきましょう。

少額短期保険とは

少額短期保険は一定の事業規模の範囲で、その名の通り取り扱う保険金額が「少額」、そして保険期間が「短期」の保険契約の引受だけを行う事業をいいます。

こうした特徴などから、少額短期保険はミニ保険などと言われることもあります。

 

 

少額短期保険の特徴① 保険金額が少額

少額短期保険の大きな特徴としては、保険金額に制限があることです。

具体的な保険金額の上限は保険種類毎に決まっており、下記の通りとなっています。

保険種類 保険金額
死亡保険 300万円以下
医療保険等第3分野保険 80万円以下
疾病等を原因とする重度障害保険 300万円以下
傷害を原因とする重度障害保険 600万円以下
損害保険 1,000万円以下

生命保険会社のように、数千万円とか数億円などの高額な契約が出来ないようになっています。

 

 

少額短期保険の特徴② 保険期間が「短期」

少額短期保険の保険期間は通常1年(損保分野は2年以内)という制限があります。

 

 

少額短期保険業者と生命保険会社の違い

少額短期保険に比べ、生命保険会社の方が規模は大きい為、規制が厳しくなっています。

重要なポイントは、少額短期保険が保険料控除の対象にならないところは覚えておきましょう。

少額短期保険業者 生命保険会社
最低資本金 1000万円 10億円
設立免許制度 財務局による登録制 金融庁による免許制
生損保兼営 生損保兼営可 生損保兼営不可
セーフティネット (※)なし あり
保険料控除制度 対象外 対象

(※)保証金の供託制度あり

 

少額短期保険ってどんな保険があるの?

少額短期保険は、生命保険会社や損害保険会社の保険商品を比べて、商品性がユニークであることが大きな特徴です。

 

ユニークな少額短期保険商品の例

・糖尿病でも加入できる医療保険

・妊娠中でも加入できる医療保険

・告知なしで加入できる女性のための保険

・日本で生活する外国人のための医療保障つき生命保険

・4つの健康指標が基準範囲内であれば保険料が最大30%割引になる医療保険

・認知症と診断されると一時金を受け取れる保険

・実年齢ではなく、健康年齢で加入できる医療保険

・入院や自然災害により結婚式をキャンセルした場合の費用を補償する保険

・認知症の方が起こした事故の損害を補償する賠償責任保険

・スマホ保険(盗難・紛失・破損に対する補償)

・山岳遭難した際の費用を補償する保険

 

 

少額短期保険と生命保険どちらがいいの?

少額短期保険と保険会社の保険、どれが良い・悪いということはありません。

自分の必要な保障、ライフプラン、家計などの状況を踏まえて、自身にあった商品を選ぶとよいでしょう。

加入する時は複数の少額短期保険及び保険会社の商品を比較することが重要です。

 

 

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