地震保険の補償範囲と保険金支払いのしくみ

(最終更新日:2019年12月18日)

地震保険とはどのような保険か、補償される範囲や、支払われる保険金についても合わせてみていきます。

地震大国と言われる日本ですが、首都直下地震が到来する危険も近年言われています。
いざという時のためにいろいろ準備している方もいると思いますが、万が一災害で損害を受けた場合は、 地震によって発生した損害は地震保険でしか補償されません。
火災保険では補償されません。

 

 

地震保険とは

地震、噴火、地震による津波が原因で火災、損壊、埋没、流失による損害を補償する保険です。
建物と家財が補償の対象になります。

 

 

地震保険の特徴

・公共性の高い保険であるため、補償内容、保険料は各保険会社で同一になっています。
・火災保険同様、「建物と家財」別々に保険をかけます。
・保険金額は上限が設定されています。
(火災保険金額の30%~50%、または建物:5,000万円、家財:1,000万円が上限)
・被害の程度、「全損・半損・一部損」によって支払われる保険金額が異なります。

 

 

地震保険の補償範囲

地震保険の補償範囲は、居住用の建物と家財となっています。

家財でも自動車、貴金属、骨董等(1個または1組が30万円以上のもの)、株券、小切手などの有価証券は補償範囲外になります。

そのため、工場や事務所などの事業専用の建物は補償範囲外になります。

 

 

地震保険によって支払われる保険金

損害の程度 支払保険金
建物 全損 主要構造部の損害額が、建物の時価の50%以上
または焼失もしくは流失した床面積が建物の延べ床面積の70%以上である。
保険金額の100%
半損 主要構造部の損害額が、建物の時価の20%以上50%未満
または焼失もしくは流失した床面積が建物の延べ床面積の20%以上70%未満である。
保険金額の50%
一部損 主要構造部の損害額が、建物の時価の3%以上20%未満である。 保険金額の5%
家財 全損 損害額が、家財の時価の80%以上である。 保険金額の100%
半損 損害額が、家財の時価の30%以上80%未満である。 保険金額の50%
一部損 損害額が、家財の時価の10%以上30%未満である。 保険金額の5%

記事カテゴリ一覧